漢方薬の活用法

虚証について

近年、西洋医学の面からの裏づけが積極的に進められていることもあり、漢方医学による治療が急速に広がりつつあります。

 

漢方医学における治療方針の決定、つまり漢方薬の選択は、それぞれの人の「証」に基づいて行われます。代表的な「証」には、1.虚実(虚証と実証)、2.陰陽(陰証と陽証)、3.気・血・水があります。

特に注目されるのが、「虚実」です。虚実とは、患者の体質と体力の質的な充実度を示すもので、基本的、かつ重要な証のことです。

 

虚実について、実証と判断される特徴を以下にあげます。

 

・筋肉質、筋肉が硬い。

・いかり肩

・がっちり、どっしりしている。

・ヘソが深く、大きい。

・顔の造作が太く、大きい。

・胃腸が丈夫。

・便秘がち。

・しっかりと歩く。

・首が太い。

・骨太。

・顎が角ばっている。

・声は太く大きく力強く、発音がはっきりしている。

・苦いものでも平気。

・積極的気質。

・自己肯定的。

・目に力があり、大きい。

・活動的。

・指が太い。

・腹壁が厚く、弾力がある。

・線が太い感じ。

・働いてもすぐ疲れがなおる。

(竜野一雄による)

 

これらの特徴と対極的にあるのが、虚証ということになります。漢方医学では、同じ症状を持つ人が受診をしても、異なる漢方薬を服用することになる場合があるのも、その人それぞれの「証」に基づいて有効な漢方薬が判断されるからです。また、実証と虚証の間のタイプとして、中間証(間証)というタイプもあります。漢方薬は、作用は穏やかですが、副作用がないわけではありません。証の判断を誤るとかえって症状を悪化させることもありますので、専門医にかかることをお勧めします。

 

 

漢方医学における治療方針の決定、つまり漢方薬の選択は、それぞれの人の「証」に基づいて行われます。代表的な「証」には、1.虚実(虚証と実証)、2.陰陽(陰証と陽証)、3.気・血・水があります。

「虚実」とは、患者の体質と体力の質的な充実度を示すもので、基本的、かつ重要な証のことです。また。「陰陽」とは、病気の進行の具合と体力の消耗度をみるものです。病気の勢いとその人の体力の関係を量的な面からとらえて割り出します。そして、「気・血・水」とは、漢方医学における身体の生理機構を意味する言葉です。漢方医学では、身体が病気に犯されている状態と病気の進行具合を意味する言葉として「病邪侵攻」という言葉は用いられます。

 

虚実について、虚証と判断される特徴を以下にあげます。

虚証

・すんなりしている、かぼそい。

・筋肉が薄弱で柔らかい。

・なぜ肩

・首が細い

・痩せ型

・指が細い

・腹壁が薄く、やわらかい。

・ヘソが浅く広い。

・顔の造作が薄く細い。

・あごが細い、面長

・細い疲れたまなざし。

・線が細い感じ

・声が細く、小さい、低い、または高い、口ごもる。発音が不明瞭。かすれる、濁る、または早口。

・歩き方がよわよわしい。

・胃腸が弱い。

・下痢をしやすい。または弛緩性便秘。

・甘い物を好む。

・疲れやすく、また回復が遅い。

・身体を動かすのがおっくう。

・抵抗力が弱い。

・反応が弱いか、または強すぎる。

・静的。

・消極的。

・自己否定的。

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