漢方薬の活用法

漢方薬で気をつける副作用

漢方薬は、全般的に、現代薬(西洋薬、化学薬)と比較して作用が穏やかな薬といえます。副作用も比較的少なく、軽いといわれます。しかしまったくないわけではありませんから、素人判断で用いるのは、禁物です。そもそも漢方薬は、個人の「証」に合わせて用いるのが原則です。当人の証に適していない場合、かえって症状の悪化をまねく恐れがあります。たとえば、虚証の人に対して強力な下剤や発汗薬を用いるのは適していないといえるでしょう。

 

また、証に合った漢方薬を用いているにもかかわらず、不快な症状が生じる場合があります。これは「瞑眩(めいけん)」と呼ばれるものです。副作用と症状が似ていることから区別がつきにくいことがあります。しかし、瞑眩の場合、症状が出るのは薬を服用し始めた最初の2〜3日間です。その後は、症状が治まり、快方に向かいます。別の角度から考えれば、これは薬が身体に作用しているという証拠でもあるわけですから、漢方医学ではむしろ好ましい反応とされます。

 

副作用を起こしやすい漢方薬とその副作用の症状を以下にあげます。

 

●大黄:腹痛、下痢、食欲不振。

●麻黄:食欲不振、多汗、不眠、動悸。重症の心臓病の人の場合、狭心症を起こす恐れがあるので注意が必要です。

●甘草:むくみ、血圧の上昇。甘草は、鎮痛、消炎効果があることから、漢方薬の多くに含まれていますので、意識して気をつけていることが必要です。

●附子:熱感、ほてり、発汗、しびれ。

●地黄:胃のもたれ感。

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