漢方薬の活用法

漢方薬の種類/煎じ薬

漢方薬は大きくわけて、せんじ薬とエキス製剤に2分されます。保険診療が認められているのは、エキス製剤(医療用漢方製剤)の、医師の処方箋がある場合についてのみです。したがって病院でもらう漢方薬、医療用漢方製剤となります。これは生薬の抽出エキスを顆粒、細粒、粉末、錠剤などにしたものですが、本来の漢方薬の形である、せんじ薬と比べて効果に大きな違いはありません。

せんじ薬、エキス製剤のいずれにしても、古典(「傷寒論(しょうかんろん)」など)に基づいて作られ、基本的な成分に違いはありません。漢方薬は、もともと個人に合わせて用いられるものですが、エキス製剤よりもせんじ薬のほうが、さらに微妙な個人差に対応しやすいというメリットはあります。せんじ薬の場合は、微妙なさじ加減で比率を調整できるからでし。ただ、せんじ薬は、煮出し方などでも微妙に違ってきますので、取り扱いが難しいということもいえるでしょう。

 

また、漢方薬の場合、西洋薬と比べて長期間にわたる服用が必要というイメージがあります。病状に即効的な効果があるとされる西洋薬に比べ、漢方薬は比較的作用が穏やかだからでしょう。しかし実際、漢方薬の服用を開始してからどれほどで効果が得られるかは、病気の種類や程度、また患者さんご本人の状態によってもさまざまです。概して、風邪や湿疹などの、急性の病気では、服用して数10分〜3日程度で改善することもあり、効果が早いようです。一方、慢性の病気でも証がぴったり合っていると即効的な効果が期待できます。

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漢方薬は、効果的に活用することで、生活習慣病を初めとしていろいろな病気によい結果を得られます。正しく漢方薬を理解をするための情報を提供します。